行政視察3日目
行政視察最終日の今日は、岩手県陸前高田市にある震災遺構『いわてTSUNAMIメモリアル』を訪れました。
東日本大震災において、陸前高田市は津波による壊滅的な打撃を受けました。
ある調査によると、津波の犠牲となった方の内、4割の方々が「あえて逃げなかった」と言われています。その要因は、人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働き(メカニズム)である『正常性バイアス』が作用したといわれています。
東日本大震災をきっかけに、全国の自治体で様々な防災対策が行われていますが、このような心理面に着目した防災対策を行っている自治体は少数にとどまっているのが現状です。
堺市でも、南海トラフ地震の発生が指摘されている中、「どうすれば犠牲者を減らすことができるのか」という視点からの議論が必要ではないでしょうか?
この点は、堺市役所の担当職員とも議論を進めていきたいと思います。