文教委員会
本日は年内最後の文教委員会が開催されました。質疑内容は以下の通りです。
教職員の働き方改革について
前回の文教委員会で指摘した教職員の勤務実態調査の必要性を踏まえ、教育委員会では、過労死ラインに該当する長時間勤務の教員を対象に調査を実施する旨の答弁がありました。
中学校教員の時間外勤務発生の主な要因である部活動について、教育課程外の主な取組は部活動にあるというこれまでの考え方が子供たちの可能性を狭めている可能性を指摘し、部活動のあり方を根本的に捉えなおすよう求めました。
給食の提供時間の繰り上げが出来ないか、制度設計の観点から給食提供事業者との協議を実施するよう求めました。
もはや働き方改革を各学校園に任せていては進まないことから、教育委員会が主導して働き方改革を推進するよう求めました。
新たな学校のあり方について
新たな学校のあり方、いわゆる学校群が目指す『小中学校の連続したカリキュラム改善』を実現するためには、ICTを活用した遠隔授業によって同中学校区内の小学校をオンラインで繋ぐなど小学校間の連携を密にする取組が欠かせません。徳之島で実装されている遠隔授業モデルを紹介しながら、市民にもわかりやすい取組の推進を求めました
GIGAスクール構想の推進について
堺市におけるICTの活用が進まない要因は、現場の先生にあります。GIGAスクール構想が始まって約3年が経過しましたが、いまだ、その活用は十分には進んでおりません。この間、子供たちの失われた貴重な経験は取り戻すことが出来ません。
タブレット端末やwifiルーターの整備には多額の税投入がなされています。こういった意識を持ちながら、活用に向けた取組を推進するよう求めました。
教職員人事について
堺市教育委員会には、教員免許を有する学校の先生が指導主事として106名勤務しています。そのうち、34名の指導主事が5年以上在籍しており、最長18年在籍する指導主事もおられます。
人事異動の目的は、教育現場を熟知した指導主事が教育行政を俯瞰する立場から、国や議会での議論を踏まえ、そこで得た知見を現場に持ち帰り、現場の先生と共有しながら学校の運営改善に繋げる点にあります。
この目的を達成するためにも、5年以上在籍する指導主事が34名もいるというのは大きな課題の一つです。来年3月に行われる人事異動において、長期間教育委員会に在籍する指導主事の現場への異動を求めました。