大綱質疑

本日は、会派を代表して6巡目の大綱質疑を行いました。質疑内容は「入札のあり方について」「堺市の教育施策について」の2項目でした。以下に質疑概要をまとめております。

入札のあり方について

堺市における公共事業の落札率(※入札予定価格に対する落札価格の比率)は政令指定都市で最も低く、ここ数年、この傾向が続いております。

入札において、業者間で事前に落札価格や落札業者を決めておく談合は認められていない一方、不当に安い価格でモノやサービスを提供するダンピングも認められていません。

資材価格や労務費の高騰が続く中で、堺市だけ落札率が低位で推移している合理的な説明ができません。

市内事業者からは「職人を遊ばせることとなるため、赤字でも札を取りに行くしかない」という切実な訴えも聞こえてきます。

入札において過当競争が続くと、中長期的には企業の競争力が削がれるため人手不足が加速する可能性もあることから、低位で推移する落札率の是正を求め、堺市からは、「低価格での入札を抑止する制度の構築を検討するとともに、現行の低入札価格調査をより実効性のあるものへ見直すよう、具体的に検討する」旨の答弁をいただきました。

今後、堺市の落札率がどのように推移していくのか、引き続き注視していきたいと思います。

堺市の教育施策(教職員の働き方改革)について

教育委員会では、働き方改革の推進に向けて様々な取組を行っていますが、いまだ多くの教員に長時間の時間外勤務が発生しています。

その要因には、これまでの慣習に基づいて続けている行事や式典のほか、部活動など多岐にわたります。

特に、中学校教員は教育課程外である部活動への対応が求められる結果、教員の本分である授業や授業準備に充分な時間が割けていない実態を明らかにしました。

そこで、部活動そのものの活動時間を削減したり、数そのものを減らすなど、これまでの慣習や考え方を抜本的に改める必要性を指摘しました。

議員としての活動は9年目を迎えましたが、議会で指摘した事項が着実に改善される姿を目の当たりにすると、「この仕事をしていて良かったな」と感じます。

現状が一歩でも良くなるよう、引き続き具体的な提案を行っていきたいと思います!