議員総会が開催されました。
本日は、堺市議会議員と堺市職員による賭けマージャン疑惑に関する集中質疑の場として、議員総会が開催されたものです。私は、大阪維新の会堺市議会議員団を代表して質疑を行いました。
【事案の概要】 今から約2カ月前の5月19日及び22日、堺市のA職員が青谷議員と池田議員、民間人に対して、会食の場で話した内容が発端となりました。
その内容とは、
「GW期間である5月3日、同期のD職員に誘われて、議員と市職員で賭けマージャンを行った」旨の話をしました。
そして、
「開始時間は昼の1時半頃から」
「西川議員の事務所で、木畑議員、西川議員、渕上議員、信貴議員、A職員、元上司のB職員、C職員、同期入庁のD職員の計8名で行った」
「レートはテンピンであった」
「西川事務所にはもともと雀卓が1台あり、木畑議員が軽トラでもう一台運び込んできた」
「それぞれの麻雀牌の大きさが違うのでやりにくかった」
「結果は、C職員は四暗刻の役満上がって独り勝ち。私が3万円負けて、D職員が2万負けて、信貴議員が10万近く負けた」
「8人が西川事務所に入っていくところを、隣のハイツのおっさんに見られました」というものでした。
【経過】
賭けマージャンの話を聞いた池田議員は、議員と議会事務局職員との関係性を問題視し、人事部へ内部通報するようA職員を説得しました。当初、A職員は「懲戒免職覚悟で」人事部へ話をする旨、青谷議員にLINEを送信していました。 ところが、A職員は突如、青谷議員に対して、「賭けマージャンの話、作り話にするというのはどうでしょうか?」との打診を行い、驚いた青谷議員は「アホ言うな」と一蹴し、その場の会話は終了したそうです。 その後、A職員は池田議員、青谷議員、民間人に対して、「賭けマージャンをしたというのは作り話でした」との主張を展開するようになりました。 そして、A職員の口から名前の挙がった木畑議員、西川議員、渕上議員、信貴議員、B、C、D職員に対して、「すべて作り話であった」という趣旨の謝罪文を作成したそうです。
【質疑の概要】
<大阪維新の会の主張>
①A職員が青谷議員、池田議員、民間人に対して行った賭けマージャンの話は具体的であり、当事者にしか知りえない詳細な話が語られている。これはいわゆる『秘密の暴露』と言える内容であり、話の信憑性は高い。
②A職員は「賭けマージャンの話は作り話であった」と主張するようになるが、話の変遷に合理的理由がない。仮に、A職員が後に「作り話であった」という主張を展開しようとも、青谷議員に送信した、賭けマージャンを行ったとされる5月3日当日の具体的かつ詳細な内容のLINEの証拠能力は落ちない。
③名前の挙がった4議員は、政治家に求められる説明責任を果たすべきである。
④4議員から提出された5月3日の行動履歴について、それらは、彼らがその場にいた、あるいはいなかった、ということを証明する資料にはなり得ない。彼らの行動履歴を裏付ける物証(GPS等)が提出されておらず、説明責任としては不十分だ。
⑤信貴議員が他人のLINE履歴を消す行為は証拠隠滅を図ったのではないか。
⑥大阪維新の会に「立証責任」を求める声がある。しかしながら、立証責任とは、犯罪事実の有無や権利関係の有無など訴訟活動の場で用いる言葉である。ここは、議会の場であり、政治家として説明責任を果たす場である。今日の議員総会も、4議員による釈明、説明責任を果たす場として設定された機会であり、そのことは前会派が参加する議会運営委員会で合意を得たはずである。
⑦我々大阪維新の会に対して、法的手段を取る旨の通告書なるものが手交されたが、本当に賭けマージャンをやっていないのであれば、作り話、嘘の話を流布したA職員を相手に、名誉棄損で訴えるべきだ。
<4議員及び自民党市民クラブ・堺創志会の主張>
①A職員が「作り話であった」と池田議員、青谷議員に対して伝えたにもかかわらず、そのような事実を隠して6月8日に賭けマージャン疑惑なるものを大綱質疑で取り上げたことは、問題である。
②A職員が「作り話であった」という主張には信憑性がある。
③我々が提出した行動履歴を裏付ける資料で、一定の証拠は示した。
④デュープロセス、憲法31条を踏まえ、「賭けマージャンを行っていた」と主張する大阪維新の会が立証責任を負うべきである。
【質疑所感】
賭けマージャンを行ったか否か、その真相は闇の中です。大阪維新の会内部でも、この賭けマージャン疑惑を質疑するにあたって、「物証がない中で質疑をするのか」「以前から議会事務局と市議会議員による麻雀が常態化しているという声も多数あり、この関係性を正すべきだ」など様々な声がありました。
しかしながら、市職員から「賭けマージャンを行った」という違法行為を聞いた議員として、その話を放置するということは、ルール(条例)制定をする立場でもある議員として看過できない、という会派の意見一致を踏まえ質疑を行ったものです。賭けマージャンをしたというのが「作り話」であれば、あらゆる点で辻褄が合わず、職員の話の変遷にも合理的理由がない一方、賭けマージャンが行われていた、と仮定すると、職員の証言や議員全ての行動で合理的な説明がつきます。「あったことを無かったことにする」ことは出来ず、「無かったことをあったことにする」ことも出来ません。
最終的には、市民の皆様の判断に委ねられることとなります。 皆さんはいかが、お考えでしょうか?