平成30年3月13日-文教委員会・文教分科会

【平成30年3月13日-文教委員会】

 

図書館を核としたまちづくりについて

まちづくりに成功している自治体では、図書館や博物館、美術館等社会教育施設を有効に活用している事例が見られます。知の拠点である中央図書館は老朽化が目立ち、利用者も特定の方に限られています。

そのような中、図書館の建替えにあたって、堺市の中心市街地活性化の目玉として、図書館を核としたまちづくりを提案しました。そのためには、行政の常識を打ち破り、図書館の所管を、これまでの教育委員会から市長部局(=まちづくりの政策立案を担当する部署)に移管して、図書館という知の拠点をまちづくりの観点から捉えなおすことで、これまで利用しなかった子育て世代の親や子供たちが気軽に立ち寄れる、そのような賑わいの生まれる図書館を目指す必要性を指摘しました。

いじめ対策について

「いじめを無くしましょう」などの綺麗事を教えるだけでは、いじめは無くなりません。社会に出ても、いじめは現に存在しています。いじめは無くならないという認識に立つことがいじめを防ぐ第一歩であり、いじめを無くすには、いじめられない強い子供に育てることが大切です。そのためには、家庭教育において、子供の頃、物事の善悪をしっかりと教え込む、イエス、ノーをはっきりと言える子どもを育てることが欠かせません。そうして真の強さを得た人間は他人を絶対にいじめることはありません。いじめ対策の原点は家庭教育にあることを指摘しました。

教育改革について

教育改革において必要なことは、①情報公開(学力テストの結果公開)、②塾の活用③公教育の底上げ(私学に負けない公教育の確立)、④家庭教育(家庭でのしつけ)であることを指摘しました。学力テストの結果公開に後ろ向きの姿勢では、子供たちの学力は向上しません。まずは、自らが置かれた状況を、生徒だけでなく、保護者、そして何より教員が把握することが学力向上のカギであり、このことが公教育の底上げにつながります。

 

【平成30年3月13日-文教分科会】

堺マイスタディ事業について

堺市でも、学習塾の活用による学力向上に向けて「堺マイスタディ事業」を実施しています。堺市内の小学校では平日の放課後、中学校では土曜日に地元ボランティアや学生、学習塾の活用による指導を実施しています。中学校だけではなく、小学校でも積極的な塾の活用をして、基礎学力の向上に取り組む必要性を指摘しました。

質の高い教員の確保について

質の高い教員の確保に向けて、堺市では来年度より就職説明会を他県で実施するなど、新たな取り組みを行ってはいますが、いまだ、他市と同日での試験日程であり、民間企業ではごく普通の取組である、試験の複数回実施には至っておりません。採用時にエネルギーを割くことが優秀な教員確保につながります。教育は投資である、という意識を持ったうえで、質の高い教員の確保策を実施するよう求めました。